「KITTE(キッテ)」の魅力

東京駅丸の内の話題で忘れてはいけないのは東京中央郵便局を含む「JPタワー『KITTE(キッテ)』」でしょう。外観低層部は旧東京中央郵便局のフォルムを残しながら、内観はスタイリッシュな一大商業施設となっています。

「KITTE」をめぐる

普段はオフィス街の東京駅丸の内周辺も年末になるとイルミネーションで異次元の空間を演出してくれます。
ところで、この東京駅は東京各方面別に分かれていたターミナル駅の中間を結ぶ中央停車場として1914年(大正3年)12月20日に開業。
2012年10月には、復元された丸の内駅舎の全面開業が話題になりました。

丸の内のビル群の中でも、ひときわ目をひくのが「JPタワー『KITTE(キッテ)』」。
現在の東京中央郵便局内の内装にも旧局内の内装イメージを施し、4階には1931年創建当時の局長室を再現。1階エントランスから上を見ると吹抜側にズラっとブランドショップが360度立ち並び、2~3階の子供体験学習サポートをコンセプトとしたミュージアムも興味をそそります。
この「KITTE」、はじめて東京に足を踏み入れる人を不思議な空間へと誘います。

しかし、最も人気のあるフロアは何と言っても地下1階。「キッテグランシェ」と命名された全国ご当地銘品フロアには20を超える店舗が軒を並べ活気を呈しています。イートイン店舗が多いため、買い物客以外にも旅行客やサラリーマン、OLにも人気のスポットになっています。

ところで、完成当初に私が訪れた際にそのフロアで気になったのが実はコンビニ。
店名「JPローソン」との攻めの名称はKITTEならではでしょう。設置されているATMは当然「ゆうちょ銀行」。店で扱っている宅配便伝票は「ゆうパック」のみといった徹底ぶり。

この「JPローソン」には「お札サブレ」というお菓子が販売されていました。この「お札サブレ」は壱万円札・五千円札・千円札を模ったクッキーに似たお菓子ですが、日本銀行・財務省・国会議事堂など特別な公共機関内の売店でのみ販売されている珍品だとか。
珍菓に出会った喜びよりも、お金(税金)の使い道を決める国会議事堂で”食べ物のお金”を販売するセンス(ブラックジョーク?)に只々苦笑したことを思い出します。