「終活年賀状」届きました

小さい頃は、コタツに入りながら家族で年賀状を書きました。元旦には、郵便局員さんの配達が待ちきれず、何度も郵便受けを見に行ったりしたものです。ところで、今年の年賀状、あなたは何枚書きましたか?そして、何枚来ましたか?

年賀状って毎年どれぐらい配達されているの?

郵便局のHP「ニュースリリース」から毎年元旦の年賀状配達数を見ることができます。
すごい勢いで減少しているのがわかりました。

【元旦の年賀状配達数】(郵便局のHP「ニュースリリース」より)
■ 2022年元旦 年賀状 10 億 30 百万通
■ 2021年元旦 年賀状 11 億 57 百万通
■ 2020年元旦 年賀状 12 億 87 百万通
■ 2019年元旦 年賀状 14 億 32 百万通
■ 2018年元旦 年賀状 15 億 43 百万通
■ 2017年元旦 年賀状 16 億 44 百万通
■ 2016年元旦 年賀状 17 億 42 百万通
■ 2015年元旦 年賀状 18 億 10 百万通
■ 2014年元旦 年賀状 18 億 29 百万通
■ 2013年元旦 年賀状 18 億 99 百万通

こうして観ると2016年以降は毎年1億通の減。
これはソーシャルメディアの普及・利用の伸長と反比例すると思われますが、単純にこのペースで行くとあと10年ももたずになくなってしまいます。
しかし、この他にも今まで年賀状を支えてきた世代の「リタイヤ」が要因の一つなのかもしれません。

あなたは「終活年賀状」をもらったことがありますか?

「高齢により年賀状の準備もおぼつかなくなってまいりましたので、本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただくことにいたしました。」
こういった、高齢になられた方が次年からは年賀状を送るのをやめたいという年賀状を受け取られた方もいらっしゃるかと思います。

これは、「年賀状じまい」や「終活年賀状」と呼ぶそうです。
65歳以上の高齢者を対象に行なったアンケートの中には「今後出さない旨が書かれた年賀状を貰ったことがある」という人が半数を超えているケースもありました。
意外と多くの人が、終活年賀状を出されているようです。

お年を召してくると、年賀状を書くのはもちろん、買いに行くこと自体がおっくうになるようで、高齢者の独居老人の方ならばなおさらだろうなとも思います。
様々な事情があるとは言え、昭和生まれの筆者としては、一抹の寂しさを感じないではいられません。

受け取られた方の反応も様々です。
「終活年賀状でハッキリと宣言されるよりも、フェードアウトしてもらった方がいいのに」
「人生の最終局面で、私のことを拒絶された気がする」
など
当面、賛否は両論なのでしょうが、少子高齢化とソーシャルメディアの普及で、年賀状自体が減り続けていくのは間違いないでしょう。

ただ、一度「終活年賀状」で宣言された方から、
「やっぱり今年から出してみようと思いました」
とか言って「復活年賀状」が届いたら、それはそれで嬉しい気がします。 可能な方は、サプライズ込みで、是非”復活宣言”をなさって見て下さい。