まだ使える!?“使用済み”切手の使い道

未使用のものだけでなく、受け取った郵便物に貼られている使用済みの切手も寄付の対象になることはご存知でしょうか。

JOCS(公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会)では、1964年に日本で初めて使用済み切手による海外支援を始めました。
全国から寄せられる使用済み切手などを、アジアやアフリカの保健医療事情の向上のため役立てているそうです。

こちらの団体では、全国から寄せられた切手をまとめ、切手収集が趣味の個人コレクターの方に換金をお願いしています。

日本国内にもプレミア価格となる切手が多数存在し、昭和23年に発行された「見返り美人切手」には1枚18,000円という驚きの値段が付けられたこともあります。

この菱川師宣の浮世絵作品である見返り美人がモチーフとなった切手は、期間限定で150万枚のみの発行であったため、現行枚数も非常に少なく、希少価値が高いのです。

販売価格は5円ですから、3,600倍の値段が付けられたということですね…!

他にも、昭和23年から24年にかけて発行された「産業図案切手」、
昭和36年から39年に発行された「東京オリンピック切手」
などは、発売額の60倍近い価格で取引されているのだとか。
何気なく捨てている切手の中にも、もしかしたらこんなお宝が紛れているかもしれませんね。

切手やはがきの送り先や詳細についてはJOCSのサイトをご覧ください。

同様に、書き損じはがき(※こちらは未使用のものに限ります)や外国コインに関しても収集しているそうです。
個々人ではわずかな量かもしれませんが、協力してみると結構たくさん集まったりします。

JOCS以外にも使用済み切手を取り扱う団体は複数存在しますので、その使用用途などから寄付先を決めると良いと思います。

寄付はしたいけど、どうしたら良いかわからない…、という場合はぜひこういった支援団体に協力してみてはいかがでしょうか。