頑張れ「ポスクル」

いま世界規模では人口は増加していて、途上国を中心とした人口増加が環境悪化の原因の一つとなっています。
しかし、日本では出生率が低下していて、逆に人口減少が大きな課題になっています。

日本の人口は50年間で今の3分の2


平成29年の国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来人口推計によると、日本の人口は1億2,709万人から、2065年には8,808万人になると推計。
老年人口割合(高齢化率)は、26.6%から2065年には38.4%へと上昇するとの予想です。
要するに、50年間で人口は7割を切る見込みだというのです。

このように、急速な少子高齢化の進行と人口減という二つの大きな問題を抱えている日本。
特に、地方における過疎地においては、お年寄りが生活に必要なサービスを十分に受けることができなくなるのではないか、との懸念があります。
この危機感から、過疎地における新しい公共の移動手段「有償ボランティア輸送制度」を始めた自治体もあり、企業でも一部コンビニエンスストアは小型トラックを使った移動販売サービスを広げています。

移動郵便局「ポスクル」


そのような中、頼もしいサービスが郵便局から開始されました。その名は「ポスクル」。
簡単に言えば”移動郵便局”で、郵便窓口業務(レタックスなど一部を除く)とATMによる貯金や払い出しなどができる機能を積んだマイクロバスが巡回します。
「ポストオフィス」が「来る」という意味合いで、一般公募から「ポスクル」との名称に決まったそうです。
これは、郵政民営化に伴い、様々な事情で閉鎖された簡易郵便局の機能を補填するために導入されました。
2008年2月から試験導入され、現在は徳島県鳴門市及びその近郊の地域の数か所で稼働しており、今後も拡大していく見込みです。
このような良いサービスは今後も大歓迎です。