キラキラネームは局員泣かせ

若い芸能人の名前がどうも覚えられないのですが、その理由の一つに「キラキラネーム」があります。
「キラキラネーム」とは、例えばパッと見で読めないような当て字や、人気アニメや漫画によくある名前を無理やり日本の漢字に当てはめた奇抜な名前のことです。

戸籍の届け出は?

以前、タレントの杉浦太陽さん・辻希美さん夫妻が子供の名前に「希空(のあ)ちゃん」「青空(せいあ)くん」「「昊空(そら)くん」と命名したことで話題になりました。
このブーム、主婦向け雑誌で取り上げられたことがキッカケとか。

出生届について、戸籍法に「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない」と定められており、常用漢字と人名用漢字の約3,100字の漢字・ひらがな・カタカナに限られていています。
しかし、読み仮名は戸籍には記載がなく、漢字についての読み方には特に規制がありませんので、どのように読ませてもいいという事になっているようです。

キラキラの例ですと、
姫凜(ぷりん)
希星(きらら)
火星(まあず)
今鹿(なうしか)
絆星(きら)
祈愛(のあ)
来桜(らら)
月 (あかり)
天響(てぃな)
七音(どれみ)
緑輝(さふぁいあ)
などなど。。。

郵便屋さんの苦労

ところでこのキラキラネーム、意外なところで苦労を強いられている人達がいます。それは郵便配達員さんです。
通常、郵便局には住所・部屋番号と居住している家族全員の名前などの記録があり、私達も引っ越しをした時などは必ず移転届を出します。
しかし、子供が生まれた時に届出をする人はほとんどいません。生後間もない子供に郵便物が届くこともありませんから、その家に新たな家族が増えたことを郵便局側が知るのは、進学を控える年頃の子供へDMなどの郵送物が送られる時が多いようです。

郵便局側では、住所と苗字を見て「この家で間違いないであろう」と予測しますが、記録台帳に名前がないのでその家に配達員が確認に行くのが通例です。その際に、まず困るのが「名前が読めない」ことだそうです。郵送物に読み仮名が書いてあることが、まずないからです。

例えば、
子供の名前が「初男」とあり、郵便配達員さんが「すみません、こちらのお宅には”ハツオ”さんという方がいらっしゃるんですか?」と聞くと、「読み方が違います!初男と書いて”アダム”と読むんです。よく言われるんですけど!」と不機嫌になられてしまう。配達員さんは内心(アダムがいるなら初女”イヴ”もいるのかな?)と思いながら汗をかきかきメモを持ちかえるのです。

キラキラしたお名前の小さなお子様がいらっしゃるご家庭、また、これから生まれる予定のあるご家庭は、是非早いうちに郵便局に届け出をしてあげて下さい。その際は、読み仮名を忘れずに。