初期の郵便ポストは「黒」かった?

「郵便ポスト」。郵便法第38条によると正式名称は「郵便差出箱」です。
日本で郵便制度が始まった初期の頃のポストの色は現在の赤色ではなく黒色でした。

まだ馴染のなかった黒い郵便箱

当時はまだ街灯などが十分に整備されていなかったため、夜間は見えづらいなどの問題もありましたが、
何より当時は公衆便所が普及し始めた頃でもあったことから、黒い郵便箱の「便」を見た通行人が郵便箱を垂便箱(トイレ)と勘違いするなどのトラブルが多発しました。
そこで1901年(明治34年)に鉄製のポストを試験導入した際に目立つ赤色に変えられたようです。

ちなみに、日本郵政グループのディスクロージャー誌によると、全国に設置されているポストの数は181,895本(2013年)。数年で1万本以上も減っているのですが、コスト削減のため最終的には15万本まで減る予定だとか。